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2010年12月 アーカイブ

資本主義勝利のつけ

社会主義の崩壊によって、資本主義は全面的な勝利を収めました。


しかし、


「資本主義のこの勝利はあまりにも全面的であるので、ほとんどあつかましいほどである。


・・・かくも完全な勝利は、将来にそのつけを回すおそれがある」


・・・と言われていました。


社会主義という対抗勢力の崩壊によって、資本主義は他に並ぶもののない地位を手に入れ、社会システムを世界的に独占しました。


しかし、そのためにかえって資本主義は活力を失い、次第に行き詰まっていくでしょう。


・・・これが経済専門家の間でよく言われている結論です。


1970年代以降の資本主義の活力を生み出した5つの要因があります。


しかし、それは同時に資本主義を腐敗させ、衰退させる5つの要因でもあるのです。


それは今日の資本主義における「すべての状態」なのです。


資本主義勝利のつけ 2

5つの要因とは、民営化による公共セクターの再征服、テレビ・メディアの支配、金融と投機の支配、買収の蔓延、政治の弱体化です。


まず第一に社会主義の崩壊と同時期に進行し、資本主義の活力を引き出したのは、公共企業の民営化でした。


70年代以降、資本主義は規制緩和と指摘イニシアティブを駆動力とした成長を遂げます。


そのもとで公的機能が衰退し、政治家の公的職務が衰退します。


しかし、この動きは自由主義的ユートピア的諸活動に対する公的な制御の動きです。


市場競争の推進は、私的寡占の肥大化や環境破壊をもたらすことによって、産業政策や環境対策のための公的介入を不可欠のものとしたのです。


第二に、コミュニケーション産業・・・


とりわけテレビ・メディアの飛躍的発展によって、資本主義経済がマスメディアに媒介されるようになります。


このマスコミニュケーションの爆発的増大は、非物質的情報やサービスを取引する巨大な産業領域を切り開きます。


その結果、コミュニケーション・メディアは金融や実体経済の領域と並ぶ、資本主義の第三の領域をなすようになります。


しかし、テレビ化されたコミュニケーションが資本主義の長期的な発展を可能にするという保証はどこにもありません。


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