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2010年11月 アーカイブ

階層なき学歴社会 8

一方、女性の職業選択範囲の拡大、地位の向上、女性の能力の社会的活用において、教育は大きな役割を果してきました。


大学の入試が選別の機能をもつことは盾の両面のようにプラスとマイナスの面がありますが、少なくともこの段階では性別は問題にならないので、女性のうち特に有能な女性は大きな利益を受けます。


女性一般の能力についてまだ偏見をもっている人に対しても、一流大卒というブランドは大きな威力を発揮します。


日本の大学には教育機能よりも選別機能があることが、ここでも影響するのです。


これは大学に限ったことではありません。


国家公務員上級甲種試験にしろ司法試験にしろ、医師国家試験あるいは公認会計士試験にしろ、高度で困難な試験に合格することで、女性は男性以上に大きな実益と威信を手に入れます。


いわば彼女たちは、選別試験によって社会の荒波をくぐりぬけるにたる有力な武器を手に入れるといえます。


そのように重装備をすることで、男だ女だという性による差を超越することができるのです。


少なくとも、なんの資格も有しない男性と資格を有する男性の間の差より、女性の中で資格の有無による差の方が大きいのです。

魅力的なキャリアウーマン

「魅力」という点では、週刊誌が「美人課長」として大きく取上げた日本航空広報室(当時)の滝田さんなどが記憶に残っていますね。


「美人」だからといって騒ぎ立てるのは、週刊誌らしい慎みのなさですが、同時に滝田さんが「有能」であり、課長職への抜てきも当然のこととして、広く報道されたものです。


「女性であることのマイナス要素」という点では、次のようなことが考えられると思います。


基本的には「女だから困ったという記憶は、ほとんどない」という通産省日用品課長(当時)の坂本さんが、半ば笑い話として「2つだけ、あった」と語ります。


一つは、昼休み時などの外部の電話で、相手に「留守番の女の子」扱いされること。


一度、「私、課長補佐の坂本ですが」と名のったら、相手があまり恐縮したので、それ以後たいていは「留守番の女の子のふり」をしているとのこと。


もう一つは、課員から「結婚式の仲人」を頼まれたとき。


そのこと自体は、課長としてのつとめのうちと考え、主人にも協力を依頼したが、式の当日、「新郎新婦の紹介をするのは仲人夫婦のうち男の役割」という常識を守るかどうかで迷ってしまったといいます。


「あまり主人に借りをつくるのも、困りますから」と笑いながらの話でした。


今は派遣 千葉で働く派遣社員でも、いつか出世したらこのような気持ちがわかるかもしれません。

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